今回は、本格的でクオリティの高いTPSが作れるUnityアセット「JU TPS 3 – Third Person Shooter GameKit + Vehicle Physics」を紹介します。
【Unity】「JU TPS 3」で本格的シューティングゲームを作ろう
TPSの開発は、実装しなければいけない処理が多く初心者にとってとても開発ハードルが高いジャンルのゲームだと思います。
そんな中、出来るだけシンプルにサードパーソンシューティングゲームの開発を行えるようにした便利なアセットが今回紹介する「JU TPS 3」になります。
ゲームの開発をシンプルにするために設計されたテンプレートですので、キャラクターのリアルな移動や敵のAIといった複雑な処理の実装を初心者の方でも行うことが出来ます。
コントローラーの主な機能
- サードパーソンコントロール
- リアルな移動や回転
- ルートモーションのサポート
- サイズ変更可能なコライダー
- 高度なラグドールシステム
- ボディパーツダメージシステム
- 高度な足配置システム
- 新しいアクションの作成/システムの拡張のサポート
- 車両駆動システム
- 重力スイッチングシステム
プレイスタイル
- サードパーソンシューティングゲーム
- 一人称シューティングゲーム
- トップダウン
- 横スクロール
驚きなのが、TPSだけでなくFPSやトップダウン等他のプレイスタイルにも対応している点です。
クロスプラットフォームなため「キーボード」「ゲームパッド」「モバイル」をサポートしており、幅広いプラットフォーム向けにゲームを開発することが出来ます。
レンダーパイプラインの互換性
Unityのバージョン | ビルトイン | URP | HDRP |
2020.3.19f1 | 〇 | 〇 | 〇 |
デモシーン
どのようなゲームを作れるのか実感するために、多くのデモシーンが含まれています。
FPS Sample
FPSのサンプルでは、手や武器を使って攻撃出来たり、車の運転等も行うことが出来ます。
ゲームビューの横にあるように、操作方法が表示しているので色々いじってみると良いでしょう。
Top Down Demo
こちらは、トップダウン仕様のデモシーンです。基本的に操作方法はFPSと変わりないですね。
ThirdPerson Shooter Demo
最後にメインとなっているサードパーソンシューターのデモシーンです。
既にクオリティが高いので、本場のTPSといった感じです。
ドキュメントがとても豊富
どうやってこのアセットの使い方をマスターしていくかという話ですが、おすすめは公式のドキュメントを読むことです。
デフォルトが英語なので、翻訳しながらになりますが非常に豊富で画像や動画を交えながら解説されているのでドキュメントを読みながらじっくり学習することをおすすめします。
とりあえずキャラクターを動かしたい方向け
自分で用意したキャラクターを動かす方法について紹介しておきます。
まずは、適当にPlane等を使ってステージを作ります。
今回は、キャラクターモデルとしてVroidで予め作成しておいたテスト用のキャラクターをシーン上に配置しています。
配置したキャラクターを右クリックして「JUTPS Create」→「Quick Setup」→「JU Character」→「Advanced TPS Controller」を選択します。
続いて、キャラクターを追従するためのカメラが必要となるので、プレハブの中にある「Camera Prefabs」→「ThirdPerson Camera Controller」をシーンビューに配置します。
最後に、元々あったMain Cameraを非表示にしてゲームを実行してみます。
すると、こんな感じで自分で用意したキャラクターを簡単に動かせるようになります。
全てを網羅するには機能が豊富なのでかなり時間を要する必要があると思いますが、初心者にとって凄く有難いTPS開発テンプレートだと思いますので、興味がある方は是非使ってみてはいかがでしょうか。