今回は、個人開発者向けに開発したゲームをリリース(販売)出来るサイトをまとめて紹介していきます。
折角作ったゲームですから、世に出して売り出したいと思っている方も多い事でしょう
【個人開発】自作ゲームを販売出来るおすすめサイトまとめ
開発したゲームを販売出来るサイトは多く存在しますが、利用するサイトによって販売手数料等が異なったり、スマホ・PCゲームによっていずれかしか販売出来なかったりといった違いがありますので、その辺りのチェックは重要です。
ゲームを販売するためには、ゲーム自体を「開発」する必要があります。ゲームを開発するためのゲームエンジンとして代表的なのが「Unity」や「Unreal Engine」です。
自作ゲーム自体を持っていないという方は、これらのゲームエンジンを使ってまずはゲームの開発を行いましょう。
サイト名 | 販売形式 | 初期費用 | 手数料 |
Steam | PC | 100$相当(作品ごと) | 30% |
DLsite | PC・スマホ | なし | あり |
GooglePlay | スマホ | 登録時25$ | 15~30% |
App Store | スマホ | 毎年99$ | 15~30% |
BOOTH | PC | なし | 商品価格×5.6%+22円 |
BASE |
PC・スマホ | なし | あり |
STORES |
PC・スマホ | なし | 3.6or5% |
Epic Games Store | PC | 100$相当(作品ごと) | 12% |
itch.io | PC | なし | 10% |
①Steam(PCゲーム)
Steamは、Valve Corporation社が運営しているゲーム配信プラットフォームです。
特徴は以下の通りです。
- 世界最大級のPCゲーム配信プラットフォームで利用しているユーザーが多い
- 集客しやすい
- インディーゲームを開発しているなら最適
- 海外ユーザーが多いので、ゲームによってはローカライズが必要
- 公開するまでの手順が多く初心者にはややハード。
- 1つの作品の公開につき100$必要。(売上1000$で回収可能)
現在PCゲームといったら「Steam」といっても過言ではない程とても有名なゲーム配信プラットフォームになっています。
PCゲームを「遊ぶ」側から「売る」側にも回ることが出来、開発したPCゲームを本格的に販売したいと思ったらSteamは欠かせない存在でしょう。
世界中で利用しているユーザーが多いので、あらゆる国のユーザーをターゲットにしたいと思っている方にはおすすめの販売サイトです。
ローンチ後が勝負で露出が増える期間ですので、この期間にいくら売れるかがポイントになるでしょう。
手数料は多く取られますが、他の販売サイトに比べると売れる可能性が高く見込まれるのがSteamですので、PCゲームを販売したい際にはおすすめです。
個人的に、PCゲームならば売上本数だけで言うとSteamが一番期待できると思っています。後は、ローンチ後にどのような評価を受けるかが鍵になるでしょう。
②DLsite
DLsiteは、同人作品・ゲーム・漫画等が豊富に揃っている2次元総合ダウンロードサイトです。誰でも参入出来て簡単にゲームの販売出来るのでこちらもおすすめです。
- 誰でも簡単に自作ゲームの販売が出来る
- アダルトゲームの販売もOK
- 販売手数料が高めに設定されている
どちらかというと、アダルトゲームの方が売れ行きが良い印象があるので、全年齢を対象としたゲームをリリースしたいという方には不向きかもしれません。
逆に、アダルトゲームを販売したい方にとっては最適な販売サイトとなっていますので利用しない手はないかと思います。
ただ、販売手数料が高いので本気で稼ぎたい場合にはそれなりのクオリティが求められると思います。
販売手数料は、設定されたゲームの価格によって異なりますのでDLsiteの下記リンクを参考にしてもらえればと思います。
知名度は十分なので、ユーザー数も多くある程度の売り上げは期待できますが、安定して稼ぐにはクオリティだったり、それなりにゲームを開発して販売する必要があると思います。
③GooglePlay
Google Playは、グーグル社が運営しているコンテンツ配信サービスです。
あまりにも有名すぎるので聞いたことない人の方が少ないと思いますが、Androidアプリの販売といったら耳にするキーワードです。
- ユーザー数は多いが、ゲームアプリの数も多いのでライバルも多い
- 登録時25ドルの費用が掛かるが1度限り
- ゲームを販売するまでの手順は簡単でも難しくもないが、GooglePlayの知名度より検索すればすぐに解決策が見つかる
Androidのゲームアプリのリリースとなったらやはり第1候補に挙がるのが「GooglePlay」ではないでしょうか。
Googleということで非常に信頼性も高く、目に留まれば購入してくれるユーザーもそこそこいると思います。
ただし、ライバル達も多くクオリティの低い自作ゲームだとあっという間に埋もれてしまう可能性もあるので、戦略も重要ですね。
実際に私もGooglePlayにて落ち物ゲームを無料で公開していますが、全くと言って良いほどダウンロードされていません。
ですので、ゲームコンテンツのクオリティはとても重要だと痛感しています。
スマホゲームを量産して販売するには、登録料も1回きりなのでGooglePlayは最適だと思います。
④App Store
App Storeは、アップル社が運営している「iPhone」や「iPad」等のアプリのダウンロード販売サービスです。
先ほどはAndroidでしたが、こちらはiPhoneユーザーのためのサービスですね。
- 世界中のあらゆる言語に対応している
- GooglePlayより審査は厳しめの印象
- 毎年99ドルの費用が掛かる
様々な言語に対応しているので、アプリのローカライズが得意な方にはおすすめでしょう。
ただ、こちらもGooglePlayと同様にライバル達が多いのでゲーム次第では埋もれてしまう可能性が考えられます。
また、GooglePlayとの大きな違いは、毎年掛かる費用です。
GooglePlayの場合、1度登録料25ドル払えば済むのに対してApp Storeでは毎年99ドル払う必要があります。
もちろん、それくらいの費用ゲームの売り上げで十分カバー出来ると思っているのであれば気にしなくてもいいかもしれません。
基本的に、iOSのゲームアプリの販売先となるとやはりApp Storeが色々と基準になるんじゃないかと思います。
⑤BOOTH
BOOTHは、創作でつながるクリエイターズマーケットということで、創作物が集まるマーケットプレイスになります。
- 初期費用や月額利用料がかからない
- 手軽に始められる
- 自作ゲームを販売しているユーザーが多い
- キャラクターモデルやアセット等も販売出来る
登録時に費用が掛からず、サービス利用料もそこまで高くないので初心者でも手軽に始めることが出来ます。
自作ゲームを販売しているユーザーが多いので、そこまで高品質な作品がぞろぞろ並んでいるわけではありません。
むしろ、初心者の方が自作ゲームを始めて作った際等の公開場所として丁度いいかもしれません。
また、PCゲームだけでなくゲーム開発時に役立つアセット等の販売を行うことも出来ます。
ただし、簡単に参入できる分売り上げはあまり期待しないほうが良いでしょう。
正直そこまでゲームを買うという目的でBOOTHを利用するユーザーはまだまだ少ないと思いますので、本格的に稼ぎたいなら別のサイトが良いと思います。
⑥BASE
BASEは、誰でも簡単にネットショップが作成できるサービスです。以前良くCMでも流れていたので聞き覚えのある人は多いと思います。
- 初期費用や月額費用がかからない
- 高品質なテーマ(テンプレート)が提供されている(無料・有料あり)
- デジタルコンテンツの販売も出来る
- 自作ゲームを販売している人は少なめ
- 集客が難しい
簡単にネットショップを開設できる上に、初期費用や月額費用が掛かりません。
ただし、月額費用がかからないのは「スタンダードプラン」の場合であって「グロースプラン」だと月額5980円が掛かります。
グロースプランは、月商17万以上におすすめのプランとなっており、安定した売り上げ規模がある際にランニングコストを抑えて運用出来るプランです。
それぞれのプランの料金体制については、下記の公式ページを確認すると良いです。
気軽に始められるという点ではおすすめですが、自作ゲームを販売している人は少なく、ゲームを購入する目的でBASEを利用するユーザーも少ないので、お試し感覚で始めるくらいが丁度良いかもしれません。
⑦STORES
STORESは、SNS感覚で手軽にネットショップを開設出来るサービスです。
- 初期費用や月額費用がかからない
- おしゃれなデザインの無料テンプレートが豊富
- ゲームだけでなく「ゲームの作り方」等の講座も販売出来る
- 「Googleで集客機能」が利用できる
こちらも、ネットショップを開設してそこで自分のコンテンツを売るといったプラットフォームになります。
SNS感覚というのは、メールアドレスやパスワードくらいの情報だけで簡単にネットショップを作ることが出来るといった感じです。
デザインのカスタマイズ性に優れており、美しいデザインのテンプレートがたくさんあるので、お気に入りのデザインが見つかることでしょう。
料金は、「フリープラン」と「スタンダードプラン」が用意されているのでそれぞれの月額料金や決済手数料は、下記公式ページを確認してください。
また、「Googleで集客」機能からGoogle Merchant Centerとの自動連携が出来ます。
これにより、無料リスティングを使ってショップや商品の宣伝が出来るようになります。この機能はどちらのプランでも利用することが可能です。
こちらも、あまり自作ゲームが多くないので、高品質なゲームに拘らずなんとなく作ってみたようなゲームをさくっと販売するのに良いでしょう。
⑧Epic Games Store
Epic Games Storeは、Epic Gamesが運営しているWindowsとmacOSや公式Webサイト向けのデジタルゲームストアです。
大人気ゲームであるフォートナイトでお馴染みの販売ストアですね。
- 手数料が安い
- 世界中のユーザーが利用しており、16の言語にも対応している
- Unity等別のゲームエンジンに作ったゲームも販売出来る
- ゲーム1本につき100ドルの登録料が必要になる
Steamと比較すると分かりますが、手数料が12%となっておりとても安いです。
世界中の多くのユーザーが利用しているので、クオリティの高いゲームを作ったら勝負をかけてみると良いでしょう。
また、ゲームエンジンに制限もないので「Unreal Engine」でも「Unity」でも要件を満たすゲームであれば販売することが出来ます。
この要件を満たすという所が初心者にはハードルが高いかもしれません。禁止コンテンツがないことはもちろんのこと、ゲームの品質等も要件を満たす必要があるのでそこそこのクオリティがないと審査落ちするかもしれません。
どのような要件かについては下記のリソースドキュメントをチェックしてみると良いです。
それから、ゲーム1本につき100ドルの登録料を払う必要があるので、人によっては厄介かもしれません。
これから、本格的にゲーム開発で勝負したいと思っている方にはおすすめです。
⑨itch.io
itch.ioは、インディーゲームをメインとしているゲームの販売サイトです。
- 審査がないので初心者でも簡単にゲームを販売出来る
- 大手が少なく同じような自作ゲームを販売している開発者が多い
- 利用しているユーザーは海外ユーザーが多い
- ゲームの価格はユーザーが自由に決めることが出来る
- 「寄付」で支援を募ることが出来る
審査がないので、誰でも気軽にゲームを販売することが出来ます。
また、ゲームの販売価格をユーザーが自由に指定することが出来ます。他のストアとの大きな違いであり、例えば開発者が販売価格を0ドルに設定していても、お金を払いたいと思っているユーザーはお金を払って購入することも出来るといった事です。
もちろん、0ドルに設定されているので無料で購入することも可能です。
0ドルに設定していても「このゲームは0ドル以上の価値があるだろう」と思うユーザーはお金を払って購入してくれるわけですね。
これにより、開発者はゲーム開発のモチベーションが高まり、より魅力的なゲームを作ろうとなるはずでしょう。
基本的にプレイしているユーザーは、海外勢が圧倒的ですので英語への対応は欠かせないでしょう。
また、次から次へと新たなゲームがリリースされているので魅力的なゲームじゃないとあっという間に埋もれてしまうかもしれません。
まとめ
自作ゲームを販売出来るサイトやサービスは割と結構存在します。
サービスによって初期費用や手数料の違いがあります。また、ゲームに関心のあるユーザーの規模等も違ってくるので、自分の目標に応じてこれらのサイトを吟味してもらえればと思います。