個人でも簡単にゲームを作ることが出来るUnityですが、個人がゲーム開発を行おうとすると果たしてどれくらいの費用が掛かるのか気になったことはありませんか?
もちろん企業等が大規模なゲームを開発するのであれば、それなりの費用が発生しますが、今回は個人開発者向けに、どれくらいのコストが掛かるのか説明するので参考にしてもらえればと思います。
Unityのゲーム開発で費用はどれくらい掛かるのか【個人制作】
Unityで開発を行うためのパソコンの準備
開発を行うとなると、当然パソコンが必要になりますが、基本的にパソコンの準備は万端という前提で話を進めようと思っているので、パソコン代や電気代をコストに含めるかはさじ加減って感じですね。
Unityの動作環境はこちらに詳しく書いてあるので、使用しているパソコンと照らし合わせてみると良いでしょう。よっぽど古くないPCであれば最低限動作します。
Unityのライセンスについて
Unityのライセンスには複数のプランが用意されています。
- Student(基準を満たした学生のみ、無料)
- Personal(個人開発者向け、無料)
- Plus(より充実した機能を利用する)
- Pro(プロ向けのライセンス)
- Enterprise(大規模なゲームを制作する場合)
特に初心者場合は、お試しという意味でもまずは「Personal」プランを選択するほうが良いでしょう。いわば初めてゲームを作ってみたいという初心者向けのプランとなります。
Personalプランでも様々な便利機能を使う事が出来るので、十分クオリティの高いゲームを作ることが可能です。
パーソナルプランにも使用条件がありますが、過去12 か月の収益や調達した資金が 10 万米ドルを下回る方という条件ですので、まずこの条件から外れることはないでしょう。
Unityを学習するための教材やサービス
初心者の場合は、Unityをインストールしたところで使い方やゲーム作りの流れが全く分からないと思います。誰しもが通る道ではあるんですけどね。
ノンプログラミングでもある程度ゲームを作ることが出来ますが、やはりいざとなったらC#を使ってプログラムを書くことになりますので、多少知識を習得しておくと作業が捗ると思います。
Unity Learn
その名の通りUnityの使い方について無料で学べるサイトです。
自分のスキルに応じてチュートリアルを選択できるようになっています。
コンテンツは随時更新されていますし、現時点で750時間以上のライブ及びオンデマンドを利用することが出来るので、凄いボリュームですよね。
ただし、インターフェースの説明が不十分であったり、完全な初心者がいきなりUnity Learnに取り組むとちょっと大変かもしれません。
元々英語のコンテンツが多いですし、翻訳機能を利用すれば何とかなるかもしれませんが、日本語ユーザーにとっては若干苦戦するかもしれませんね。
コンテンツの中身自体はどれも学びがいのあるものばかりなんですけどね。
入門書
基礎知識を予め習得しておくという点では、入門書で学ぶのもありかと思います。
動画で学ぶのが苦手だったり、紙媒体での勉強が慣れている人にはおすすめです。
入門書を利用するとなると、ゲーム開発の費用として数千円程度掛かりますね。
一応Unityブロガーの端くれとして、おすすめの入門書を紹介しておきます。
UdemyのUnityコース
より本格的なゲームを作りたい場合におすすめなのが、オンラインの動画形式で学べるUdemyです。
運営はベネッセが行っているということもあり、近年利用するユーザーがとても増えています。
現時点でUdemyのUnityコースは900件近く公開されています。コース毎に設定された料金を支払うことで学習するサービスですが、1度購入したら繰り返しいつでも視聴することが可能です。
また、Udemyの最大の特徴として定期的に行われるセールですね。通常時の価格は割高なんですけど、セール時には90%OFFなんてザラなので、セール時を狙って買い占める方が非常に多いです。
Unity初心者から上級者まで、あらゆるニーズを対象としているので自分のレベルに応じたコースに挑戦してみると良いと思います。
プログラミングスクール
Unityエンジニアや、Unityで転職を最終的な目的としている場合におすすめなのがプログラミングスクールです。
独学で学ぶのが苦手だったり、最前線で活躍しているメンターのサポート受けたい際はテックアカデミーのUnityコースが良いと思います。
ただし、それなりの料金と時間を消費するので、自分の目的を明確にした上で判断するようにしてください。
Unity Asset Storeの利用
Unityでゲームを作るには、ゲーム内に登場するキャラクターやステージ等、オブジェクトを用意する必要があります。
オリジナルキャラクターを0から作れないこともありませんが、Unityとは別にBlenderなどの3Dモデルを作成するためのツールを使いこなすスキルが必要になるでしょう。
そんな時に個人開発者として利用したいのが「Unity Asset Store」です。
アセットストアは、Unity内で使用出来る3Dモデルや素材などを購入できるショップです。アセットは無料と有料で分かれており、無料アセットでも高機能なアセットがたくさん用意されています。
初めてのモデル選びで迷ったら、無料の「Unity-Chan! Model」をインポートしてみると良いですよ。その見た目のかわいさから利用する人がとても多いですし、分からないことがあっても情報量が多く大抵のことは調べて解決出来ます。
一応Unityで標準的に使える「Cube」や「Sphere」などのオブジェクトを組み合わせて、アイディア次第で面白いゲームを作れると思うので、まずはオブジェクトの使い方を覚えると良いです。
多分もっと色々な素材を使ってみたいと思うようになるので、その時にアセットストアで自分の欲しいものを調べてみると良いと思います。
最近人気アセットが頻繁に50%セールなどを行っているので、定期的にチェックしておきたいところですね。
ゲーム開発の効率をアップさせるプラグインも結構充実しているので、慣れてきたら導入していくべきでしょうね。
私の場合はどれくらい掛かっているのか
と言う事でゲーム開発に掛かる費用って人それぞれなんですよね。
ただ、コストの掛からないルートを通れば実質0円でゲーム開発を行う事が出来るわけです。
私の場合は、アセットストアにお世話になりっぱなしなので、有料アセット代が一番圧迫していると思いますね。それだけ魅力的なアセットがたくさんあるって事なんですけどね。
まとめ
全くの初心者の方ならば、いきなり飛び級することなく、無料で用意された環境を十二分を利用してゲーム開発を体験するという感覚で取り組むのが良いんじゃないかと思います。
もっとより良いものを作りたいと思うようになると、自然に自分がどのような行動をとれば良いのかが段々と分かってくると思います。
何よりもUnityでゲーム開発を行う楽しさを身に付けることが大切ですね。