【Unity】Enumの基本的な使い方についてパターンごとに紹介します

Unityでenumを使用すると、コードを整理し可読性を向上させることができます。

特に、状態やタイプを管理したり、複数の選択肢を扱う際にenumは非常に役立ちます。この記事では、Unityでのenumの使い方を実際のコード例を交えながら詳しく解説します。

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Enumとは?

enum(列挙型)は、特定の一連の定数に名前を付けて管理するためのデータ型です。

例えば、ゲーム内でキャラクターの状態(歩く、走る、ジャンプするなど)

やアイテムの種類(武器、防具、回復アイテムなど)をenumで定義することで、コードの管理が非常にしやすくなります。

ここでは、具体的な使い方についていくつかのパターンごとに紹介していきたいと思います。

Enumの基本的な使い方

キャラクターの状態を管理する

キャラクターの状態を管理するスクリプト「PlayerController」を作成します。

  • CharacterStateというenumを定義し、キャラクターが持つ4つの状態を列挙しています。
  • currentState変数で現在のキャラクターの状態を管理し、プレイヤーの入力に応じて状態を切り替えています。
  • Input.GetKey()でキーボード入力を取得してキャラクターがどの状態にいるかを制御します。

これによりコードが直感的になり可読性が大幅に向上します。また、状態を文字列や数値で管理するよりもenumを使うことで後から状態を追加や変更するのが簡単になります。

スクリプトを作成したら保存して、適当な空のオブジェクトを作りそこへアタッチします。

ゲームを実行して、「W」や「A」キー等で状態が変化すると思います。

武器を管理するスクリプト

武器を管理するWeaponManagerスクリプトを作成します。

それぞれの列挙値に対して明示的に数値を割り当てることができます。これにより、特定の数値と対応付けたい場合に便利です。

今回の場合は、剣が「1」弓が「2」杖が「3」盾が「4」といった感じですね。

  • WeaponTypeの各武器に対して、IDを数値で割り当てています。
  • (int)currentWeaponで現在の武器のIDを取得し、数値として出力しています。

これにより、IDや数値で管理する必要があるゲーム要素もenumで直感的に管理でき、数値ベースの条件式を簡単に扱うことができます。

こちらも、スクリプトを保存したら空のオブジェクト「Weapon」等を作りそこへアタッチしてゲームを実行してみましょう。

1~4キーの入力で各武器に対応しているIDがコンソールに出力されるかと思います。

EnumをSwitch文で使う

enumを使って状態や種類を判別する際、switch文を使うとさらにコードが整理されます。このスクリプトは、キャラクターの動作をenumとswitch文で管理する例です。

  • switch文を使用することで、各状態に応じた動作を分岐させることができます。if文よりも可読性が向上し、拡張性も高まります。
  • 新たに状態を追加する際も、switch文にケースを追加するだけで対応可能です。

まとめ

Unityでenumを使うことで、状態やタイプなどの管理が直感的かつ効率的に行えます。

コードの可読性を高めバグの防止にも繋がるため、積極的に活用する価値があります。プロジェクトの規模が大きくなるほど、こうした整理されたデータ構造が役立つので、ゲーム開発においてenumの活用を検討してみてください。