【Unity】キャラクターコントローラーのアセットおすすめ6選|無料と有料を比較

Unity標準の Character Controller でキャラを歩かせるところまでは、すぐ動きます。困るのはその先で、坂道でずるずる滑る、低い段差に引っかかる、動く床に乗るとキャラだけ置いていかれる。このあたりを自力で直し始めると、ゲーム本体より移動処理に時間を取られがちなんです。

この記事では、キャラクターコントローラーのアセットを無料3本・有料3本の計6本に絞って、何ができて誰に向くかを比べます。価格と更新日は2026年10月時点のAsset Storeの表示で、機能の説明はストアのページと公式ドキュメントに書かれている範囲にとどめました。

・標準の Character Controller で足りるのか、アセットが要るのか分からない
・無料のアセットで済ませたいが、どれが今も更新されているか知りたい
・一人称と三人称のどちらにも使えるものを探している

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キャラクターコントローラーのアセットを選ぶ前に:標準機能で足りるかの見分け方

アセットを探す前に、まずUnityに最初から入っている Character Controller コンポーネントで足りないかを考えてみてください。Move を呼ぶと壁や床に沿って動いてくれて、坂の上限角(Slope Limit)や上れる段差の高さ(Step Offset)もインスペクターで決められます。シンプルなアクションや、とりあえず歩き回れればいい試作なら、これで十分なことが多いです。

使い方は過去の記事にまとめているので、標準機能から試したい人はこちらからどうぞ。

一方で、次のような要素が入ってくると、標準のままでは自前のコードがどんどん増えていきます。

・動く床・回転する床に乗ったときの追従
・壁ジャンプ、はしご、しゃがみ、泳ぎなど移動の種類が多い
・一人称と三人称を切り替えたい
・物理で押されたり、逆にキャラが箱を押したりしたい

ここに当てはまるなら、アセットを入れたほうが早いですね。逆に「歩く・走る・ジャンプ」だけなら、無料の Starter Assets から始めて足りなくなった時に考える、という順番で困らないと思います。

ちなみに、キャラ以外のおすすめ(地形、エフェクト、UI など)も含めた定番アセットは、40本にまとめた記事があります。プロジェクト全体で必要なものを一度見ておくと、セールのときに迷わずに済みます。

選ぶときに見る3つの観点

アセットのページを開いたら、価格より先に見てほしいのが次の3つです。

1つ目は「キネマティック型か、Rigidbody型か」。キネマティック型は物理の力に流されないので操作感をきっちり作れますが、箱を押すなどの物理的なやりとりは自分でスクリプトを書く必要があります。Rigidbody型はその逆で、物理とのなじみが良い代わりに、細かい挙動の調整に慣れが要ります。

2つ目は最終更新日。Unity 6 で動くかどうかは、ストアの「対応Unityバージョン」と更新日でだいたい判断できます。2年以上更新がないものは、動いても自分で直す覚悟が必要です。

3つ目は「どこまで入っているか」。移動の土台だけのものと、カメラ・アニメーション・入力まで全部入りのものでは、使い始めるまでの手間がまるで違います。

無料で使えるキャラクターコントローラーのアセット3選

1. First Person + Third Person(Unity公式 Starter Assets)

Unity Technologies が配っている公式のスターターキットです。一人称のカプセル、三人称のカプセル、Humanoid リグとアニメーション付きの三人称キャラ(Armature と Robot Kyle)が入っていて、Cinemachine のカメラと Input System の設定まで済んだ状態で動きます。

2026年9月17日に更新されていて、ストアの説明では Unity 6.3 LTS に対応。スマホ用のバーチャルジョイスティックも UI Toolkit で入っています。以前は一人称版が別ページで配られていましたが、そちらは現在「非推奨(deprecated)」の表示になっていて、今はこのページに一人称と三人称がまとまっています。古い記事のリンクから探すと迷いやすいので注意してください。

向いている人:まず動くキャラが欲しい初心者、試作を早く始めたい人、Input System と Cinemachine の組み方を見て学びたい人

注意点は、インポート時に Input System を有効にするかを聞かれ、エディタの再起動が入ること。ストアの説明によると、再起動でインポートが途中で止まった場合はもう一度インポートし直す必要があります。古いバージョンから更新するときは、前の Starter Assets フォルダを手で消してから入れるように、とも書かれていますね。

2. Third Person Controller – Basic Locomotion FREE(Invector)

三人称アクションのテンプレートで有名な Invector の無料版です。ストアの説明では「どんなモデルでも10秒以内にセットアップできる」とうたっていて、Humanoid のキャラを入れてウィザードを進めるだけで、歩く・走る・ジャンプと三人称カメラがそろいます。Rigidbody を使うタイプで、ルートモーションのありなし両方に対応。

2026年1月16日に更新され、Unity 6000.0 系に対応しています。無料版でも商用利用できると明記されているのはうれしいところ。

向いている人:自分で用意した人型キャラをすぐ三人称で動かしたい人、のちに近接戦闘やシューターに広げたい人

注意点として、無料版はあくまで LITE 版です。戦闘や射撃が欲しくなったら、有料の Basic Locomotion、Melee Combat、Shooter の各テンプレートに乗り換える流れになります。三人称シューター系のアセットが気になる人は、以前紹介したJU TPS 3 の記事も比べる材料になると思います。

3. Kinematic Character Controller(Philippe St-Amand)

もとは有料だったキネマティック型の土台で、今は無料になっています。壁や床に沿ってすべるように動く「collide and slide」という方式で、操作感の正確さには定評があるアセットです。

ただし、ストアの説明に「プログラミングと3Dの数学の知識が必要」「プラグ・アンド・プレイではない」とはっきり書かれています。入っているのは移動の芯(KinematicCharacterMotor)と、二段ジャンプ・はしご・水泳・ルートモーションなどを実装する手順のサンプル。入力、カメラ、アニメーションは自分で書く前提です。

向いている人:C# に慣れていて、ゲーム専用の移動処理を一から設計したい中級者以上

気をつけたいのは更新の止まり方ですね。最終更新は2022年6月で、説明文の冒頭にも「無料になったのでサポートの保証はない」とあります。対応表記も Unity 2020.3 のまま。ストアのレビューには Unity 6 で「Rotation quaternions must be unit length」というエラーへの対処を書いた投稿もあるので、最新のUnityで使うなら、自分でコードを直す場面がありうると考えておいてください。

有料のキャラクターコントローラー アセットおすすめ3選

4. Character Controller Pro(Lightbug)

2D・3D のどちらにも使える Rigidbody 型のコントローラーで、価格は31.89ドル(税込)。土台のコントローラーと、その上に乗る状態管理(ステートマシン)の2層に分かれた作りです。

デモに入っている動きが多く、ダッシュ、ジェットパック、はしご、崖つかまり、壁すべり・壁のぼり、ロープまでそろっています。コヨーテタイム(足場から落ちた直後の少しだけジャンプを受け付ける仕組み)や、ボタンを離すと低くなる可変ジャンプなど、アクションゲームで手触りに効く部分が最初から入っているのは助かるところ。動く床・回る床への追従も説明に書かれています。

向いている人:2Dアクションや3Dプラットフォーマーを作りたい人、移動の種類を多くしたい人

注意点は2つあります。ひとつは、ストアの説明でも「中級レベルのプログラミングが必要」「テンプレートやゲーム作成ツールではない」と書かれていること。もうひとつは、デモを動かすのに Input System パッケージが必要なことです。最終更新は2026年8月10日で、対応表記は Unity 2022.3 です。

5. Easy Character Movement 2(Oscar Gracián)

標準の Character Controller と同じく Move を呼んで動かす作りなので、標準からの乗り換えで迷いにくいのが特徴です。価格は88ドル(税込)。中核の CharacterMovement コンポーネントは、標準の Character Controller の置き換えとして作られたキネマティック型の土台で、その上の Character クラスが歩く・落ちる・飛ぶ・泳ぐといった移動モードを受け持ちます。

実際の面の法線を使った接地判定、面ごと・オブジェクトごとに歩ける坂を変えられる設定、足場の端からずるずる落ちないための平らな底の判定など、標準で困りやすい所に手が入っています。v1.4.2 から Unity 2021 以降向けと Unity 6 ネイティブ版の2本立てになり、Unity 6 版のサンプルは Input System と URP で作られているとのこと。外部パッケージに依存しないのも扱いやすいポイントです。

向いている人:標準の Character Controller に慣れていて、その延長で機能を足したい人。プレイヤーだけでなく敵やNPCにも同じ移動処理を使いたい人

最終更新は2025年7月13日。前のバージョン(Easy Character Movement)は、このブログでも以前紹介しました。当時の記事と比べると、2では移動モードやドキュメントがかなり厚くなっています。

6. Ultimate Character Controller(Opsive)

一人称と三人称を1本でこなす大型のキャラクターシステムで、価格は273.90ドル(税込)。中に一人称シューターの UFPS と Third Person Controller が含まれていて、視点の切り替え、武器や道具のアイテムシステム、IK、バネで揺らす手続き的なアニメーションまで入っています。

ストアの説明では Unity 2022.3 から Unity 6 まで対応し、Built-in・URP・HDRP のどれでも使えるとのこと。最終更新は2026年9月12日で、ドキュメントは300ページ以上あると書かれています。キャラやアイテムを組み立てるビルダーがあるので、コードを書かずにある程度まで作れるのも、ほかの5本との違いですね。

向いている人:シューター、近接アクション、オープンワールドなど、長く作り込む本格的な3Dゲームを予定している人

TPSに絞って、キャラ以外の武器やエフェクトも含めて探すなら、TPS開発向けのアセットをまとめた記事もあわせてどうぞ。

注意点は、値段と大きさ。歩いてジャンプするだけのゲームには機能が多すぎて、覚えることのほうが増えてしまいます。買う前にストアからデモを触って、自分のゲームに要る機能がどれくらいあるかを確かめるのがおすすめです。

6本の比較表とキャラクターコントローラーの選び方

価格・方式・最終更新日を並べるとこうなります(価格は2026年10月時点のAsset Storeの税込表示)。

アセット 価格 方式 最終更新 手軽さ
First Person + Third Person 無料 標準 Character Controller ベース 2026年9月 入れてすぐ動く
Basic Locomotion FREE 無料 Rigidbody 2026年1月 ウィザードで設定
Kinematic Character Controller 無料 キネマティック 2022年6月 コードを書く前提
Character Controller Pro 31.89ドル Rigidbody 2026年8月 中級者向け
Easy Character Movement 2 88ドル キネマティック 2025年7月 標準に近い使い方
Ultimate Character Controller 273.90ドル キネマティック 2026年9月 ビルダーあり・覚えることは多い

ジャンル別に選ぶなら、こう考えると決めやすいと思います。

・まず歩かせたい、学習用:First Person + Third Person
・人型キャラを三人称ですぐ動かしたい:Basic Locomotion FREE
・2Dアクションやプラットフォーマー:Character Controller Pro
・標準の延長で、敵やNPCにも同じ移動を使いたい:Easy Character Movement 2
・FPS・TPS・近接アクションを本格的に:Ultimate Character Controller
・移動処理を自分で設計したい上級者:Kinematic Character Controller

個人的には、迷ったら無料の Starter Assets で一度作ってみて、「ここが足りない」と分かってから有料を選ぶのがいいと思います。足りない部分がはっきりしていれば、上の表のどれを買えばいいかも自然に絞れますから。

なお、カメラの追従は Cinemachine で済むことが多いですが、もっと凝った動きにしたい人向けにカメラのアセットも比べています。

有料アセットを買う前に確かめておきたいこと

キャラクターコントローラーは、入力・カメラ・アニメーターの設定まで書き換えることがあります。作りかけのプロジェクトにいきなり入れると、既存の Input Manager の設定とぶつかって動かなくなることもあるので、新しい空のプロジェクトで一度試してから本番に入れてください。インポート前のバックアップの取り方は、別の記事にまとめています。

もうひとつは買う時期です。Asset Store は年に何度か大きなセールがあり、今回紹介した有料の3本のような定番どころは、割引の対象になることがあります。88ドルや273.90ドルのアセットなら、セールを待つだけで差額でもう1本買えることも。急ぎでなければ、今どんなセールをやっているかを先に確認しておくと損をしません。

まとめ

キャラクターコントローラーのアセットは、「どこまで入っているか」で選び方が大きく変わります。手早く動かしたいなら無料の First Person + Third Person か Invector の無料版、移動の種類を増やしたいなら Character Controller Pro か Easy Character Movement 2、本格的な一人称・三人称のゲームなら Ultimate Character Controller、という分け方が目安です。

どれを選ぶにしても、まず最終更新日と対応Unityバージョンを確認すること。ここを見落とすと、買ったのに動かないという一番つらいパターンになります。

有料の3本を検討している人は、購入前にAsset Storeの最新セール情報もチェックしてみてください。

著者プロフィール
うんくん

IT系に特化した記事がメインです。(Unity多め。)
Udemy講師もやっています。よろしくお願いします。

※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

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